さすらい43

痛恨のミステイク、乗り越えて沖縄


――追憶――

やがて飛び込んでくる見慣れた風景。
米軍基地、道端のハイビスカス、ステーキハウス、緩やかな坂道。
「KOZA-GAME」へ向う道。

ほぼ1年ぶりとなる沖縄。
前回、前々回とトリプルクラウンを打った店は名前が変わっていて
様々な変化が、思っていた以上の速さでこの地にも訪れている事を改めて感じる。

そして忘れられないあの十字路

コザ十字路と呼ばれるその場所に、「KOZA-GAME」は無かった。
皮肉にも、店が存在したその部分だけがコンクリートで綺麗に整備されていて
チェーンが張られ車が2台停まっていた。

趣味の悪いジョーク

それで済ませる事が出来たら、どれだけ幸せだろう。



此処でしか味わえなかった、我々の「OKINAWA」
たった2回の来訪ではあったが、確かに何かを自分の中に残す事ができた。
思い出というありふれた言葉では決して言い表せないもの
それを残してくれた「KOZA-GAME」という場所

「皆の夢の中に存在し、決して行くことのできない店」
そう謳われた店がここに存在していた事、絶対に忘れない。

敢えてその場所には停まらず、十字路を通過する。
「コザ姉さん」との待ち合わせ場所へ急ぐ。

電話で連絡を取り、指示通りに車を走らせる。
そしてたどり着いた場所は、なんともアメリカンな雰囲気を漂わす「家」
この旅の目的は「家スロ」

コザ姉さんに案内されたその場所には・・・

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